【本川】山荘しらさの朝焼け|天空に包まれるひととき
山荘しらさの朝焼けは、ただ「きれい」なだけじゃありません。標高1,400m、空にいちばん近い稜線から、石鎚の峰々がゆっくりと赤く染まっていく時間――それが「天空に包まれるひととき」です。

山荘しらさってどんな場所?

山荘しらさは、高知県いの町本川地域・瓶ヶ森林道(UFOライン)の真ん中あたり、標高約1,400mの峠に建つ山の宿です。
西日本最高峰・石鎚山と人気の山・瓶ヶ森にはさまれるようにして建ち、ロッジとカフェ、ショップを併設した山岳リゾートとして2021年にリニューアルオープンしました。

いの町の中心部・いのICからは、国道194号〜町道瓶ヶ森線・町道瓶ヶ森西線(UFOライン)を経由して車で約2時間前後。ぐんぐん高度を上げていく、まさに「雲の上へのドライブ」です。
- 所在地:高知県吾川郡いの町寺川175
- 標高:約1,400mのしらさ峠周辺
- 特徴:UFOライン上にある唯一の宿泊施設/ロッジ6棟+本館カフェ・ショップ

ここがベースキャンプになり、瓶ヶ森・伊吹山への登山、サイクリング、トレイルラン、ドライブなど、山時間の拠点として多くの人が利用しています。
空が近いからこそ出会える「モルゲンロート」
山荘しらさの朝は、とにかく「空が近い」。標高1,400mという高さは、街よりもずっと日の出・日の入りの変化をダイレクトに感じられる場所です。
夜明け前、東の空が群青から薄紫、オレンジへと少しずつグラデーションを変えていくと、石鎚山の稜線がシルエットから浮かび上がり、やがて朝日を受けて真っ赤に染まります。この、山肌が赤く焼ける現象は「モルゲンロート」と呼ばれ、山荘しらさの大きな見どころのひとつ。
宿からガラス越しに眺めるのも良いですが、少し外に出てテラスや周辺の小高い場所へ歩いてみるのもおすすめ。秋〜冬の空気が澄んだ時期は、遠くの山並みまでくっきりと見え、雲海が広がることもあります。
「天空に包まれる」朝の過ごし方

1. 前夜から山荘に泊まる
朝焼けをしっかり楽しむなら、前日から山荘しらさに宿泊するのがいちばん確実です。
- ロッジタイプ:木をふんだんに使った温かい内装で、ミニキッチン・バス・トイレ付き。ファミリーやグループでも利用しやすい造り。
- 本館:カフェスペースやショップがあり、食事やコーヒーを楽しめます。
夜は窓の外に満天の星空が広がり、UFOライン周辺は天体写真家が撮影に訪れるほどの星見スポット。空が暗くなり、天の川が立ち上がる頃から、空と山の境目がわからなくなるような「宇宙にいるような感覚」が味わえます。

2. 早朝に外へ出てみる
日の出前後の1〜2時間は、時間帯によって表情がどんどん変わります。
- 夜明け前:東の空にかすかなオレンジがにじみ、石鎚の稜線だけが黒く浮かぶ時間。星と朝焼けが同時に見えることも。
- 日の出直前〜直後:モルゲンロートがピークに。山肌が赤く焼け、雲があれば黄金色に縁取られていきます。
- 朝のクリアな時間:光が強くなり、瓶ヶ森や伊吹山の笹原、遠くの町並みまでくっきり。
山荘しらさから徒歩30分ほどの場所にある伊吹山に登ると、愛媛県西条市の街並みや瀬戸内側の景色も見渡せます。
雲海が出る日には、まさに「雲の上の朝焼け」。四国の山々のシルエットだけが海に浮かぶ島のように見え、まさしく天空に包まれる体験になります。
3. 朝焼けの余韻と朝ごはん
冷えた体を宿に戻して、あたたかい朝食。山荘しらさでは、事前予約をしておけば朝食や夕食も用意してもらえます。
山の空気を吸い込みながら飲むコーヒーやスープは、いつも以上に体に染み渡るはず。「非日常の景色」と「特別な朝ごはん」が、ここでは不思議と同居します。
ベストシーズンと服装のポイント
朝焼けがきれいな時期
一般的に、空気が澄む秋〜初冬(10〜11月)**は朝焼けやモルゲンロートが鮮やかになりやすいと言われます。
春〜夏は、山肌の新緑や深い緑が朝日を受けて柔らかく輝き、雲海と合わせて幻想的な景色になる日も多いです。
服装と持ち物
- 標高1,400mでは、真夏でも朝は10℃前後まで冷え込む日があります。
- 春・秋は軽いダウンやフリース+ウインドブレーカー、長ズボンが安心。
- 風が強い日も多いので、防風性のあるアウターや手袋、ニット帽があると快適。

寒さ対策をしっかりしておくと、朝焼けの時間をゆっくり楽しめます。
マナーと安全面で気をつけたいこと
山荘しらさ周辺は、石鎚国定公園の一部。貴重な高山植物や生態系を守るためにも、次のポイントを意識しておきたいところです。
- 道路脇や笹原への無理な立ち入り・踏み荒らしをしない
- ゴミは必ず持ち帰る
- 車のアイドリングしっぱなしを避け、エンジン音・ライトで周囲の宿泊者や星空観賞者の妨げにならないよう配慮
- 夜明け前・夜間の移動は、ヘッドライトや懐中電灯を用意し、足元に注意
また、UFOラインは細い山道が続き、霧や強風の日もあります。事前にいの町や山荘しらさ公式サイトの交通情報・営業情報をチェックし、悪天候が予想される場合は無理に入山しないようにしましょう。

アクセスと基本情報
- 住所:高知県吾川郡いの町寺川175
- アクセス:
- 高知市中心部(いのIC付近)から車で約2〜2.5時間
- 伊予西条市街から車で約1時間40分
- 営業時期:おおむね春〜秋(冬季は道路通行止めのため休業)
- 定休日:火曜日(最新情報は公式サイトで要確認)
- 施設:ロッジ(6棟)・本館(カフェ、ショップ、)など
さいごに ― 山荘しらさの朝焼けを、どう楽しむ?
山荘しらさの朝焼けは、「わざわざ行く価値のある景色」です。
- 仁淀川の源流域から、UFOラインを走ってたどり着く「天空の宿」
- 夜は満天の星、朝は真っ赤なモルゲンロート
- すぐそばの伊吹山や瓶ヶ森へ足を伸ばせば、さらに広がる360°の大パノラマ
いの町本川エリアのなかでも、いちばん「非日常感」が強い場所かもしれません。
高知市内からの日帰りドライブも良いですが、ぜひ一度、山荘しらさに泊まって、星空から朝焼けまでのグラデーションを丸ごと味わってみてください。
「絶景の天空へと続く道」を体感できる時間が、きっとここにあります。