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プロフィール

山田さんご家族

一(はじめ)さん S47年生まれ。高知県いの町出身

貴子さん     S47年生まれ。神奈川県茅ヶ崎市出身

娘さん      小学校6年生(取材時)

Q:お仕事について

一さん)県内の高校を卒業後、関東の大手業務用ゲーム機の会社に就職しました。そこで電子回路及び基板の開発・設計をする部署に25年おりました。

貴子さん)私は同じ会社でデザイン部門にいました。CGデザイン、キャラデザイン、携帯ゲームのデザインなどを手がけていましたが、結婚後子どもが生まれたのを機に退職しました。

一さん)自分も退職後、個人で仕事を請けるようになりましたが、当初は高知に戻るつもりはなかったんです。で、「いの電子」という屋号にしました。向こうでは「いの」って言ってもわからないじゃないですか。ちょうどいいかなって思って。(笑) 「なんでいの電子?」ってよく聞かれましたよ。生まれた町の名前なんです、っていう話をして。でも、こっちへ帰ってくると、ちょっと風呂敷広げてるみたいで逆に恥ずかしい。(笑)
それに、苗字の「ヤマダ電子」だとちょっと具合悪いですよね。(笑)

Q:帰ってきてからのお仕事は?

一さん)今のお付き合いはゲーム関係や教材関係の会社が多いですね。電子回路基板の設計を受託してやっています。

Q:貴子さんのラインスタンプ、土佐弁が面白いですよね。

貴子さん)でもちょっと下火になったので。最近は作ってないです。出たばっかりのときは、土佐弁のスタンプがない、とかいってすごく描いてたんですけど、もう飽和状態。(笑) 何十万とあるので見つけてもらうのにも苦労します。


一さん)ただ、UPしときさえすれば売り上げになるのでいいんですけどね。
自動販売機みたいに。(笑)

貴子さん)でも作る手間を考えるとね、時給に換算したらなかなか合いません。

Q:あれ、40種類つくらんといかんがでしたっけ?

貴子さん)今は選べるようになってます。8の倍数で作ればいいんですけど、有名なクリエイターさんなら8個で十分売れるかも知れませんが、さすがに無名のデザイナーが8個で¥120は 「えっ?」みたいな感じになっちゃう。(笑)

一さん)あと、お祭りやイベント用の基板を使ったグッズ。商工会の若手職人さんたちのグループに入ってますが、イベントで見せたり販売したりするものがなくて。これはみんなに考えてもらったんです。きれいでしょ?

 

Q:帰ってこようと思ったきっかけは?

一さん)やっぱり親のことですね。まあ、まだ二人とも元気なんですけど退職して2年後くらいからかな、実家のことも考えるようになりました。それに、子どものこともあって。今6年生なんですが、中学生になると難しいじゃないですか。帰るんだった今しかないと思って、娘が小学生のうちに帰ろうと考え、4年生の秋に相談したら、いいよって言ってくれたので。

Q:娘さん、反対は?・・・。

一さん)してましたよ。やっぱりね、反対というよりはショックっていう感じかな。最初はびっくりして、泣かれましたよ、当然。号泣して。親もつられて3人で泣きました。(苦笑)
貴子さん)でもそのあと急に割り切って気持ち切り替えてくれて。学校でもさいごだからということで、友達を呼んで、10歳という節目もあったので特別にお泊りで誕生日パーティーをさせてあげたり、今しかできないことを向こうのお友達と一緒にいろいろやってあげたりしましたね。

 

Q:お家を建てるに当たっては?

一さん)実はそれが一番苦労しました。向こうではマンションだったのでこっちでは一戸建てに住みたいね、ということで、9月位から不動産を探したんですけど、ない。情報がとにかくなかったです。で、親の伝手で知り合いに声をかけてもらって土地を探しましたが、あまり条件に合うのがなかった。とりあえず実家に入らしてもらい、戻ってきてから探すことにしました。3月末にこっちへ来てから4月まで土地探しが大変でした。
空き家・空き地はあるように見えるが不動産屋さんでも取り扱ってないし、持ち主にたどりつかない。現地を親と一緒に見に行って、役場にも相談したんですけど、やっぱりあんまりいい返事はなく、自分で探すしかない感じで。当時は空き家バンクもなかったので・・・。(スミマセン)
でも今年になってから、古家を取り壊して更地にしてるのをよく見るようになったので、タイミング的にちょっと早かったかも。(苦笑)

ここは南に家が建ってるということで最初は候補には入れてなかったんですけど、実際に見てみたらちゃんと日が当たるし川も見えるしで、ここいいね、ということになりました。で、持ち主の方と直接交渉して譲ってもらいました。

自分の土地になったときにはほっとしました。やっと進むな~と。
土地売買の交渉は自分たちでやりました。工務店に司法書士さんを紹介していただいて。仲介手数料がなかった分、安くはつきましたね。

自分たちはまだ実家がある状態だったから一回入れるところがあったので良かったんですが、それなしで、自力で探して帰ってくるというのは難しいと思います。賃貸で1年未満だと入りにくいし・・・。

実は親との同居も検討したんですが、一緒に半年ほど生活する中で、生活リズムが違いすぎて。(笑)やっぱりちょっと難しいね、ということになって。近くで見守っているのが一番かなと。

Q:貴子さん よくついてくる決断しましたね。

みんなに絶対宝くじが当たったんだ、って言われました。(笑)
お金に余裕があるから田舎に帰って来れたんだってよく言われますけど。

実は私の住んでたところは山のほうでかなりな田舎。
スーパーにも車でないと行けないくらいでいの町のほうがよっぽど都会です。(笑)

Q:茅ヶ崎っていうとオシャレなイメージしかないんですけど・・・

貴子)それは南の海沿いだけで、北のほうは畑ばっかりです。(笑)

ダンナが長男で、両親のめんどうをみなければいけないんだっていうのはわかってた上なので、
それが何時かっていうタイミングのところだけでした。
親も高齢になって、例えばどちらか片方が亡くなって、じゃあこちらにおいでって言っても、
70過ぎちゃうと来られないじゃないですか?
だったらまだ若い順応性がある人間が移動してすぐ馴染んだほうが
面倒も見やすいだろうという考えで。悩みはそんなにはしなかったですね。

Q:スカッシュバレーについて

一さん)がっつりやってます(笑)。週4で練習してます。試合入ったら週5。(苦笑)最近は楽しくてしょうがないです。去年の7月にやりはじめました。1年ちょいですね。
貴子さん)ルール的にみんながボールに触るというのがいいですよね。普通のバレーはチームに2~3人上手なヒトがいれば、それで勝てたりするんですが、スカッシュの場合は1回触らんといかんところが面白いですね。

Q:チームに入ったきっかけは?

貴子さん)結局は子どもつながりです。実は二人とももともとバレー部だったので、PTAの大会に出たりしてました。そういうところで活動していかないと来たばっかりだと知り合いも増えないでしょ。スカッシュの部長さんが「よかったら来ない?」と誘ってくれてやりはじめたんです。

Q:バレー経験者だったんですね!道理でうまいはず!

貴子さん)でも全然違いますよ。ボールの質感とか。軽いのはいいんですけど。ボールに慣れるまでが大変でしたね。あんなに変化しないでしょ。

一さん)毎年夏には帰ってきてたんですけど、それだけでは地域とのかかわりはできなくて。仲のいい友達とは会うけど、帰ってきてからも生活リズムが会わないので結局年に1~2回会うくらい。どうやって地域になじんだかというと、子どもつながりでの学校行事とかが大きくて。結局今仲良くしてもらってる方たちもPTAとかそのつながりの方がメインです。子どもの年齢が近いと合いますしね。生活リズムとか行事とか。もし大人だけだったら、こんなにすぐに地域になじめなかったかも知れないですね。子ども関係、スポーツ関係で広がってます。
逆に言うと、そういうきっかけに顔を出していかないと広がらないですね。帰ってきたときにそういうのには積極的に出て行こうというのは決めていたので。地域になじまないと面白くないですしね。向こうのコミュニティーを捨ててまで来ているのだからやっぱりこっちで新しい人たちと仲良くしたいんで。

Q:来年龍馬マラソンに出るそうですが?

近所の酒屋さんに誘われたんですよ。ちょっとずつ調整してますけど、初めてなので要領がわからないんで困ってはいますが。まあ、完走できるように頑張ります。

トレーニングで走るにしても、どこを走っても空いてるんで気持ちはいいですね。
向こうでもちょいちょい走ったりしてたんですけど、ヒトが多いので走りにくいですよね、信号も多いですし。いの町では堤防なんかだと延々走れますよ。貸切状態だし。((笑))

Q:移住を考えてる方へのアドバイスをお願いします。

不動産のアドバイス、かな?土地探しは大変だ!(笑)

やっぱり1回どこかに入ってからっていうのがあるじゃないですか。2段階移住というか。ああいうのは確かに必要なのかなと。
自分たちはまだ実家があったのでよかったが、帰ってきたいなと思っていても踏み込めない方がいるのかなとは思います。

自分くらいの歳になると関東にいてもあまりやりたいことがなくなってきます。
若い人が都会に出たいという気持ちはよくわかる。おもしろいこともいっぱいあったので、若い人が出て行くことに対してはノーとはいえない。自分たちがそうだったので気持ちはわかります。
ある程度歳がいってきたら、きっかけがあったら戻ってくるとか、どっか地方に移りたいとか思ってる方は結構いると思うんですよね。そんな時にちょっとお試しで住めるところがあれば、ハードルが下がるんじゃないでしょうか。
自分たちみたいに、すぐには物件が見つからなくても、移ってきてから、住みながら探すという手もありますし。

貴子さん)あと、コミュニティーの情報があればいいですね。移住してきたばかりでも参加できるような、趣味やスポーツ、地域のグループの情報があればその土地にもなじみやすいと思います。