関東から単身、鍛治屋職人の修行に!!

Pocket

いの町の南部、池ノ内地区にある「はさみ屋」。親子2代で営む生け花鋏や刈り込み鋏を製造販売している鍛治屋さんです。そこに昨年から研修生として弟子入りしている藤本 亮太さんを取材してきました。

藤本 亮太さんのプロフィール:

藤本 亮太さん 23歳 (1994年生)
出身:埼玉県
居住暦:埼玉→東京→高知(2015年)

Q:鍛治屋に興味を持ったのはどうして?
fujimoto3

A:きっかけは長崎の鍛治屋さんがテレビに出ていて、おれがやりたいのはこれだ!と思ったんです。それまではやりたいこととかなくて、高校卒業後は仕事したり、留学したりでふらふらしてた。

Q:伊野に来た経緯は?

A:最初は長崎に行ったんです。仕事を見させてくださいとお願いしてみましたが、長崎では後継者を育てるのは難しいと言われました。
その時たまたま高知県土佐打ち刃物流通センターの方にお会いして。長崎の方も高知の刃物は面白いから勉強になるよ、見ておいでと勧めてくれました。で、土佐山田の鍛冶屋さんに手紙を出して、高知に来たんです。そこで見学させてもらったときに、たまたま長崎で会った打ち刃物流通センターの方と再会し、その方が他の鍛治屋さんも紹介してくれました。そのうちのひとつが笹岡鋏さんでした。

Q:笹岡さんのところに弟子入りしようと思った決め手は?

fujimoto2A:はさみ鍛治は実は珍しいんです。なかなかいない。鍛冶屋という仕事の中でも珍しいものを造っている、包丁や鎌、鍬は他で見させてもらったがはさみを造るところは初めてみたし、これはおもしろそうだなと。
希少性というかそこに惹かれました。はさみを造れるようになったら、自分にとっては強みになるかなと考えました。

Q:実際に行動にうつすのには壁があったと思うんですが?

A:もともとものを作るのが好きでした。子どもの頃も図工の時間は休み時間までずっとやっていたり、レゴブロックやプラモなども好きでした。具体的にはなくても、ものづくりをやりたいなとは思っていた。憧れがどっかにあった。
しばらくは、自分も考えました。食べていけるのか、家族ができたとき養っていけるのか。それでもやりたかった。仕事柄、業界自体の将来性はないとはいわれているのはわかっていましたが、とにかくやってみたかったんです。

Q:いの町の印象は?

fujimoto8A:自分の場合は商工会の青年部に入れてもらっていて、そこの人たちはみんないい人だし、県外から来た人に対してもあったかい人が多いなという印象ですね。気さくに話しかけてくれるし、こっちも話しやすいというか。

Q:いの町への不満、不便な点は?

A:服を買うところがないですね。サニアク(町内で唯一の総合商業施設)でもほとんど女物ばかりだし。(苦笑)
あとはごはんを食べるところが少ない、あっても早い時間に閉まる。もう少し遅くまでやっててほしいですね。

Q:今後どうしていきたい?

fujimoto12A:できればはさみ鍛治で独立したい。何かものを造る、職人として生きられれば幸せかなと。
いの町には笹岡さんがいるけど、できるならいの町でやりたいと思ってます。(笑)
いままでいの町で知り合ってきた人たちとは一生の付き合いにしていきたい。

Q:移住を考えている方にアドバイス

A:こういうもともと徒弟制度の職場は、一緒に働く同じ立場の人間がいない。、見知らぬ土地でやるなら一から人間関係を作ることになるので、まずは、いろんな人に会うことが大事だと思います。その中で、この人、という人が出てきたらその人と仲良くなっていけばいいと思います。

師匠である笹岡さんにもお話を伺いました。

Q:研修生を受け入れて

fujimotosasaoka1A:もちろん、楽になった部分もたくさんあります。ただ、仕事を教えるのは難しいなーと思いますねぇ。やる気をもってここまで来てくれた子にどう仕事の楽しさを伝えていくのかということはすごく難しいと今思っています。

Q:職人になりたい方に向けて一言
A:職人然として造るだけではあまりおもしろくないんじゃないかな、ということを言いたい。造ることと、伝えること・売ることを同時にやっていくことが仕事の楽しさにつながる、今はそればっかり考えてます。(笑)

Q:いの町に来たい方にアドバイス

fujimoto10A:いの町に限らず、ぼくが仕事をして、“町”で生きて思うことは、“町”に関わるってことが仕事の上でもすごくメリットになる。「自分の“町”を持つ。」ことが大事だと思います。移住者に限らず、“町”にしっかり入って、「ここが自分の“町”です!」っていえるところを持つことができたら、そこでの仕事はより外に伝わりやすい。 大きな町、たとえば高知市で頑張るよりもより目立ちやすいし、この町でこの仕事をしているということをセットでアピールことができて外に伝わりやすい。と思っています。

はさみ屋HP http://www.hasamiya.jp/

ブログ「鍛治屋日記」 http://yaplog.jp/hasamiya/

 

※ 補足情報

藤本さんの研修には以下の事業が使われています。
「いの町伝統的工芸品産業等後継者育成対策事業
いの町 例規集のページ: https://goo.gl/2Cm4M0
※いの町内では、土佐和紙、土佐打ち刃物 が対象です。

お問合せ:

sasaokafa●いの町役場産業経済課
〒781-2192高知県吾川郡いの町1700-1
TEL:088-893-1115  FAX:088-893-1440
E-Mail:sankei@town.ino.kochi.jp

●いの町商工会
〒781-2110 高知県吾川郡いの町3165
TEL:(088)892-0474  FAX:(088)893-5170
E-Mail:inotwsci@mb.inforyoma.or.jp